平成26年11月29日(土) ホテルオークラ東京にて、当協会理事長の本阿彌光洲氏の重要無形文化財保持者(刀剣研磨)認定祝賀会が開催され、各界より250名ほどの関係者がお祝いに駆けつけました。
はじめに、当協会専務理事の宮入小左衛門行平より挨拶があり、本阿彌氏へのお祝いと、長い不在の時期を経て再び刀剣界に重要無形文化財保持者が認定されたこれまでの経緯が紹介されました。つづいて当協会常務理事の小野博柳より、本阿彌氏の経歴のとこれまで研磨された国宝・重要文化財などの刀の紹介がありました。各界のご来賓のご祝辞あと、ご子息の奥様と姪御さんから花束が贈呈されました。
本阿彌光洲氏の経歴及び業績の紹介
本名 本阿彌道弘(ほんあみ・みちひろ)号 光洲(こうしゅう)
本阿彌光意系十八代の御家柄
昭和14年4月26日 父本阿彌猛夫(号・日洲。昭和50年4月、重要無形文化財保持者に認定。平成8年7月13日没)の三男として東京・芝に生まれる。
昭和37年3月 國學院大学文学部史学科卒業、同時にご尊父・本阿彌日洲(猛夫)先生に師事し、刀剣研磨、鑑定学を学ぶ。
昭和46年4月 (財)日本美術刀剣保存協会より研磨技術等発表会無鑑査に認定される。
昭和61年2月 文化庁より文化財刀剣修理技術者に認定される。
同年3月 文化庁より補助事業、法隆寺聖霊院安置・国宝所持太刀(無銘)の研磨修理監督を委嘱される。
平成2年1月 文化庁より銃砲刀剣類登録審査員を委嘱され現在に至る。
平成5年11月 (財)日本美術刀剣保存協会より研磨技術等発表会審査員を委嘱される。(平成18年まで)
平成6年5月(財)日本美術刀剣保存協会より新作刀展覧会審査員を委嘱される。(平成18年まで)
同年8月 文化庁より補助事業、厳島神社蔵・重要文化財太刀則重・同太刀吉次の研磨修理監修を委嘱される。
平成8年2月 文化庁より接収刀剣類処理検討会議専門委員を委嘱される。
平成12年4月 (財)日本美術刀剣保存協会所属・美術刀剣研磨保存会会長に就任(在任中)
同年9月 春日大社より遷宮神宝刀研磨を委嘱される。
平成13年7月 宮内庁より皇太子殿下様御守刀(の儀)の研磨監修を委嘱される。
平成14年1月 宮内庁より天皇陛下御紋付木杯を賜る。
平成18年1月 宮内庁三の丸尚蔵館より蔵刀の手入れを依頼され現在に至る。
平成20年3月 東京都指定無形文化財保持者に認定される。
平成22年12月 財団法人永青文庫より国宝短刀無銘(包丁正宗)・国宝短刀則重研磨修理を委嘱される。
同年12月 公益財団法人日本刀文化振興協会理事長に就任(在任中)。
平成24年6月 ふくやま美術館寄託小松コレクションン国宝太刀則房・正恒、重要文化財刀無銘来國光を文化庁補助事業により研磨修理を委嘱される。
平成25年10月 公益財団法人永青文庫より国宝太刀豊後国行平、国宝太刀金象嵌光忠光徳花押を文化庁補助事業で研磨修理を委嘱される。
※ その他紹介しきれない多数の業績が御座いますが、特筆.すべき内容のみ記載しています。