公益財団法人 日本刀文化振興協会
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太刀と刀の違い

展覧会

この展覧会では、二種類の長剣が展示されています。

 

太刀は、長さが 60.6cm(2 尺)以上の刀剣を指します。主に平安時代末期(794〜1185 年)から室町時代初期(1392〜1573 年)にかけて、騎馬戦が盛んだった時代に使用されました。

太刀は、刃を下に向けて帯から吊るすように佩用され、刀の先端が上を向くことで、馬の背に触れないよう工夫されていました。

【展示の仕方】

刀(かたな)は、長さが 60.6cm(2 尺)以上の刀剣を指します。刃を上にして帯に差して佩用されるのが特徴です。この形式の刀は、室町時代初期から江戸時代(1600〜1867 年)にかけて広く用いられました。刀は一般的に太刀よりも短く、反りも少ないのが特徴で、これは騎馬戦から大規模な歩兵戦へと戦闘様式が変化したことによるものです。

【展示の仕方】

しかし、戦闘様式の変化に伴い、多くの太刀が刀へと改造されました。そのため、かつて太刀であったものが、現在は刀として展示されている場合もあります。