刀匠 月山貞利展-百錬精鐵-「京都髙島屋S.C」7/10(水)~7/15(月祝)

【会期】2024/7/10~7/15
【会場】京都髙島屋S.C(百貨店)6階美術画廊
【ギャラリートーク】7/13(土)15時~

 月山鍛冶は鎌倉時代初期の鬼王丸を祖とし、奥州月山の麓で鎌倉、室町期に栄えました。月山鍛冶の最大の特徴は、刀身全体に波のように流れる「綾杉肌」で、月山鍛冶の鍛えた刀身に顕著に現れることから月山肌とも呼ばれます。その尊い技術は、幕末天保期に月山貞吉が大阪へ移住し大阪月山の基を開き、月山貞一(帝室技芸員)、月山貞勝、月山貞一(重要無形文化財保持者)の各時代に様々な苦難を乗り越えながらも、月山貞利によって現代に受け継がれています。
 伝統の槌音を響かせ燃え盛る炎と向き合い鍛え上げる一振り一振りは、刀匠自身の魂が込められた百錬の結晶でもあります。
 本展では月山家に伝わる綾杉鍛えの作品や刀身彫刻、日本刀各伝の作品を一堂に展示し、後継の月山貞伸の作品も同時に展示致します。
 期間中は月山貞利と貞伸が在廊を予定しております。どうぞこの機会に刀匠月山貞利が鍛え上げた渾身の最近作をご高覧ください。

「名刀に挑む!刀匠久保善博の世界」7/12(金)~9/1(日)

【会場】頼山陽史跡資料館 (広島県立歴史博物館 分館)
     〒730-0036 広島市中区袋町5-15
     Tel/Fax:082-298-5051
     E-mail:rhkraisanyou@pref.hiroshima.lg.jp
【会 期】7月12日(金)~9月1日(日)
【時 間】9時30分~17時(入館は16時30分まで)
【休 館】月曜日(ただし祝休日は開館し、翌平日が休館)
【入館料】一般300円(240円)、高校・大学生220円(180円)、小・中学生150円(120円)
 ※( )は20名以上の団体料金

 久保善博刀匠は、学生時代に当時の人間国宝・故隅谷正峯刀匠が「人生をかけたが鎌倉時代の名刀は再現できなかった」と語るのを聞き、「700年前にできたことがなぜできないのか?」と疑問を抱くと同時に、古名刀再現に人生をかけている人がいることに深く感動し刀匠になることを決意します。東京の吉原義人刀匠に入門して作刀技術を学んだ久保刀匠は、平成6年(1994)に刀匠資格を取得し、たたら製鉄を学ぶために島根県へ移住します。平成13年(2001)には広島県庄原市西城町に拠点を移し、「善博日本刀鍛錬道場」を開設し、現在に至っています。新作名刀展において最高位(高松宮記念賞等)を三度受賞するなど、その作品と作刀技術は高く評価されており、平成28年には広島県無形文化財保持者認定を受けました。平成29年には新作名刀展の無鑑査刀匠に認定されています。更に令和4年には令和の名刀・名工展で大賞を受賞し、現在、全日本刀匠会副会長として、刀剣界を牽引しています。
 久保刀匠は研究者としても知られ、鎌倉時代の備前刀に多く見られる「映り」を研究し、科学的な実験を重ねることで「映り」の再現に成功しました。また、たたら製鉄に関する研究論文を精力的に発表するなど、研究者としての飽くなき探求心で日本刀とたたら製鉄に科学的アプローチを重ねています。本年は久保刀匠が刀匠資格を取得してから30年という節目の年にあたります。本展では、″手考足学″をモットーに、科学する刀鍛冶としての道を切り拓いてきた久保刀匠の足跡と作品の数々を紹介します。

【関連行事】
〇展示解説会(解説:久保善博刀匠)※通常の入館料が必要です。
 日時:7月20日(土)・8月3日(土)いずれも13時30分~
〇講演会(講師:久保善博刀匠)
 演題:「古名刀再現への挑戦~科学する刀鍛冶」
 日時:8月24日(土)10時30分~
 会場:当館ロビー​  定員:30名(資料館に要申込・先着順)※通常の入館料が必要です。
〇刀剣鑑賞入門(共催:公益財団法人頼山陽記念文化財団)
 日時:8月10日(土)13時~
 会場:当館茶室
 参加費:1,000 円、定員:20名(資料館に要申込・先着順)

第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」6/8(土)~9/16(月祝)

刀文協は令和6年度の公益目的事業として、長野県の坂城町並びに坂城町鉄の展示館と共催により、第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」を開催します。今回も各賞に輝く秀作を展示し広く刀剣ファンの皆さまにご覧頂けるように企画いたしました。
また、作刀・刀身彫刻/研磨/刀装の3部門の他に、特別公開部門として、“Sword Oshigata Art”部門も公開致します。。

1.名称 第14回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会
2.会場 「坂城町 鉄の展示館」
       〒389-0601 長野県埴科郡坂城町坂城6313-2
3.会期 令和6年6月8日(土)~9月16日(月祝)
4.部門 作刀・刀身彫刻/研磨/刀装の3部門
5.分野 作刀・刀身彫刻・研磨・刀装具・白銀・白鞘・拵下地・柄巻き・鞘塗り・拵

第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」審査結果

 今回も多くの方々にご応募いただき、4月24日(水)から26日(金)の3日間にわたり、文化庁文化財第一課文化財調査官の方の立ち会いの下、本展覧会審査会が開催されました。厳正なる審査が無事終了し栄えある授賞者が決定いたしましたのでここに公表致します。

 入賞・入選された皆様おめでとうございます。

 尚、授賞式は6月8日(土)12時半より、長野県坂城町「鉄の展示館」にて挙行致します。

審査結果はこちらをクリックpdfファイルが開きます

令和6年度「刀職者実技研修会」開催のご案内

 本年も当協会の令和6年度公益目的事業の一つとして、「刀職者実技研修会」を開催いたします。
本研修会は日本刀にかかわる職方の技能を継承育成し、職業として自立できる次代の人材を育成することを目的として開催するものです。刀職者の職種を超えて、一堂に会して研修を受けることで非常に勉強になることも特色となっております。
 また、研修会を支障のない範囲で一般の方々にも公開し、日本刀文化への理解を深めていただく機会としてまいります。
 伝統技能の習得に、熱意と意欲をもって取り組む方々のご応募をいただきたく、下記の通り研修会のご案内を申し上げます。

1.名 称   令和6年度「刀職者実技研修会」

2.目 的   日本刀にかかわる職方の技能を継承し、職業として自立できる次代の人材を育成する。また、支障のない範囲で研修会を公開し、日本刀文化への理解を深めていただく。

3.主 催   公益財団法人日本刀文化振興協会

4.協 力   坂城町鉄の展示館

5.会 期   令和6年6月9日(日)~11日(火)(3日間)
        (9日午前9時開講、11日午後4時閉講)

6.会 場   坂城町中心市街地コミュニティセンター 多目的ホール
〒389-0601 長野県埴科郡坂城町坂城6313-2(坂城町 鉄の展示館 隣り)
     電話0268-82-1128
 (最寄り駅 しなの鉄道「坂城」)

7.研修部門  作刀、研磨、白鞘、白銀、柄巻き、彫金

8.募集人数  各部門3名~5名程度 (申込順)

*開催案内の詳細はこちら pdf形式
*申込書はこちら pdf形式 word形式

「技を繋ぐ 宮入小左衛門行平 一門展」高崎髙島屋 4/10(水)~15(月)


○会期 2024/4/10(水)〜15(月)
    10:00~18:00(最終日は14時閉場)
○会場 高崎髙島屋 5階アートギャラリー
    〒370-8565 高崎市旭町45

宮入小左衛門行平刀工の最新作を中心に、伝統の技を受け継ぐ一門の川﨑晶平(埼玉)、河内一平(長野)、根津秀平 (長野)、上山輝平(岡山)、宮入陽(長野)の作品を展示・販売いたします。

○関連イベント
  宮入一門によるギャラリートーク、4月13日(土)午後2時から会場にて

第8回「特別公開部門“Sword Oshigata Art”部門」募集のご案内

 当協会では、令和6年6月8日(土)から開催する第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術者展覧会」において、第8回の特別公開部門として「“Sword Oshigata Art”部門」を同時開催致します。
「押形」コンクールは当協会の皆さまはじめ、日本刀の従事者や愛刀家の皆さまより大変ご好評をいただいており日本刀を広く一般の皆さまに深くご理解いただくための展覧会として実施いたします。つきましては、奮ってご応募下さいますようお願い申し上げます。
 ※仮巻き軸に自分で張った(部分的な仮止めでも良い)簡易表装も認めます。

○「特別公開部門“Sword Oshigata Art”部門」は、第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」とは別の展覧会として、専用の「審査申込書」で扱われます。

○会場、会期、受付、審査の日程は、第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」と同様といたします。

●審査申込締切:3月29日(金)必着
審査申込書(PDF形式)はこちらからダウンロード
審査申込書(Excel形式)はこちらからダウンロード
*申込者には、4月上旬に出品票・審査料振込用紙を送付いたします。

●作品受付:4月20日(土)・21日(日)の2日間・午前10時より午後4時まで
送付による受付も可。但し、上記期間内必着。「時間指定なし」で送付のこと

応募の留意事項はこちら

 

『過去の優秀作品』