第18回「日本刀・刀装具公開鑑賞会」のご案内

第18回「日本刀・刀装具公開鑑賞会」

「高倉健さん旧蔵の刀剣」「鉄の展示館所蔵品」を中心に鑑賞会を開催致します。

  • 開催日時:平成27年11月29日(日)13時~15時(受付は12時30分より)
  • 開催場所:坂城町 鉄の展示館 隣接コミュニティセンター
         〒389-0601 長野県埴科郡坂城町坂城6313-2
          tetsu@town.sakaki.nagano.jp
  • 鑑賞刀:(都合により変更になる場合があります)
    • 刀  無名 則重 鎌倉時代(高倉健さん旧蔵)
    • 脇差 堀川国廣 江戸時代初期(高倉健さん旧蔵)
    • その他、鉄の展示館所蔵品から
  • 鑑 賞 料:会員2,000円、一般3,000円 (当日の入会(会員)申込可)
  • 『初心者講座』を行いますので、初めての方もお気軽にお越し下さい。
  • 申込方法:FAX、E-mail、郵送にて、下記事項ご記入の上、日本刀文化振興協会 本部事務局までお申し込みください。

  -記載事項- ①お氏名 ②ご住所 ③お電話番号 ④会員/一般の区別

申込期限:平成27年11月27日(金)までは日本刀文化振興協会 本部事務局にお願い致します。

     今回に限り、当日の受付も致します。お気軽にお越しください。

第6回 「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」審査結果発表

「第6回 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会 」審査結果を発表致します。
下記ファイルをダウンロードしてご覧ください。

『第6回 新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会 入賞・入選一覧』PDFファイル 216kb

『Results for the 6th NBSK Craftsmen’s Competition 2015』PDF file 40kb
(Nyusen Invitation Judge accepted the order)

 

 

 

 

本阿彌光洲氏重要無形文化財保持者(刀剣研磨)認定祝賀会の風景

平成26年11月29日(土) ホテルオークラ東京にて、当協会理事長の本阿彌光洲氏の重要無形文化財保持者(刀剣研磨)認定祝賀会が開催され、各界より250名ほどの関係者がお祝いに駆けつけました。
はじめに、当協会専務理事の宮入小左衛門行平より挨拶があり、本阿彌氏へのお祝いと、長い不在の時期を経て再び刀剣界に重要無形文化財保持者が認定されたこれまでの経緯が紹介されました。つづいて当協会常務理事の小野博柳より、本阿彌氏の経歴のとこれまで研磨された国宝・重要文化財などの刀の紹介がありました。各界のご来賓のご祝辞あと、ご子息の奥様と姪御さんから花束が贈呈されました。

本阿彌氏 祝賀会

本阿彌光洲氏の経歴及び業績の紹介
本名 本阿彌道弘(ほんあみ・みちひろ)号 光洲(こうしゅう)
本阿彌光意系十八代の御家柄

昭和14年4月26日 父本阿彌猛夫(号・日洲。昭和50年4月、重要無形文化財保持者に認定。平成8年7月13日没)の三男として東京・芝に生まれる。
昭和37年3月 國學院大学文学部史学科卒業、同時にご尊父・本阿彌日洲(猛夫)先生に師事し、刀剣研磨、鑑定学を学ぶ。
昭和46年4月 (財)日本美術刀剣保存協会より研磨技術等発表会無鑑査に認定される。
昭和61年2月 文化庁より文化財刀剣修理技術者に認定される。
同年3月 文化庁より補助事業、法隆寺聖霊院安置・国宝所持太刀(無銘)の研磨修理監督を委嘱される。
平成2年1月 文化庁より銃砲刀剣類登録審査員を委嘱され現在に至る。
平成5年11月 (財)日本美術刀剣保存協会より研磨技術等発表会審査員を委嘱される。(平成18年まで)
平成6年5月(財)日本美術刀剣保存協会より新作刀展覧会審査員を委嘱される。(平成18年まで)
同年8月 文化庁より補助事業、厳島神社蔵・重要文化財太刀則重・同太刀吉次の研磨修理監修を委嘱される。
平成8年2月 文化庁より接収刀剣類処理検討会議専門委員を委嘱される。
平成12年4月 (財)日本美術刀剣保存協会所属・美術刀剣研磨保存会会長に就任(在任中)
同年9月 春日大社より遷宮神宝刀研磨を委嘱される。
平成13年7月 宮内庁より皇太子殿下様御守刀(の儀)の研磨監修を委嘱される。
平成14年1月 宮内庁より天皇陛下御紋付木杯を賜る。
平成18年1月 宮内庁三の丸尚蔵館より蔵刀の手入れを依頼され現在に至る。
平成20年3月 東京都指定無形文化財保持者に認定される。
平成22年12月 財団法人永青文庫より国宝短刀無銘(包丁正宗)・国宝短刀則重研磨修理を委嘱される。
同年12月 公益財団法人日本刀文化振興協会理事長に就任(在任中)。
平成24年6月 ふくやま美術館寄託小松コレクションン国宝太刀則房・正恒、重要文化財刀無銘来國光を文化庁補助事業により研磨修理を委嘱される。
平成25年10月 公益財団法人永青文庫より国宝太刀豊後国行平、国宝太刀金象嵌光忠光徳花押を文化庁補助事業で研磨修理を委嘱される。

※ その他紹介しきれない多数の業績が御座いますが、特筆.すべき内容のみ記載しています。

本阿彌光洲氏 重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定

 この度、当協会理事長の本阿彌光洲(刀剣研磨)が重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されましたのでご報告致します。
 以下、文化庁の報道発表より抜粋。

※重要無形文化財の指定及び保持者の認定について

 文化審議会(宮田亮平会長)は、7月18日に開催された同審議会文化財分科会の審議・議決を経て、別紙の通り重要無形文化財及び保持者の認定について文部科学大臣に答申しましたのでお知らせします。

刀剣研磨
 本阿彌道弘 (雅号 本阿彌光洲)
 「刀剣研磨」は,昭和50年4月23日に重要無形文化財に指定されていたが,平成22年3月22日,保持者の逝去により指定が解除された。今回,改めて指定するとともに,本阿彌氏をその保持者として認定するものである。
(1) 重要無形文化財の指定について
① 名称
   刀剣研磨
② 重要無形文化財の概要
 刀剣研磨は,刀剣の姿を整形し,地鉄や刃文を研ぎ出して完成させる技法である。刀剣研磨の歴史は,我が国の刀剣類の歴史的変遷にほぼ併行し,刀剣の切れ味を良くするためのみならず,その美的な要素を追求することによって,室町時代以来大いに発達した。明治時代には本阿彌平十郎成重によって,地鉄部分を青黒く,刃を白く際立たせる,仕上げ研ぎの方法が確立された。
 現代刀の研磨の工程は,刀剣の姿を整形する下地研ぎと,地鉄・刃文を研ぎ出し,切先まで完璧な形に整える仕上げ研ぎの工程から成る。刀剣研磨は,現代の刀匠が鍛造した刀剣を美術刀剣として完成させるために不可欠な技法である。また,各時代に製作された刀剣の状態を整え,本来あるべき姿で保存するためにも重要な技法である。以上のように,刀剣研磨は,芸術上特に価値が高く,工芸史上特に重要な地位を占める技法である。
(2)保持者の認定について
① 保持者
  本阿彌道弘(雅号本阿彌光洲) 生年月日 昭和14年4月26日(満75歳)
  住 所 東京都
② 保持者の特徴
 同人の刀剣研磨は,現代の刀匠の個性を尊重し,その作風に合わせて見どころを強調しながら,各工程を丁寧に進め,それぞれの刀剣の美点を最大限に活かして完成させるものとして,高い評価を得ている。また,古刀から新々刀に至る各時代の刀剣の特質を捉えた研磨にも優れている。
③ 保持者の概要
 同人は,昭和14年東京都に生まれ,同37年から父・本阿彌猛夫(雅号 本阿彌日洲 ,重要無形文化財「刀剣研磨」(各個認定)保持者)に師事し,室町時代より日本刀の研磨等を生業としてきた同家に伝わる伝統的な刀剣研磨の技法を高度に体得した。同人は,現代の刀匠によって鍛造された刀剣を研磨し,優れた日本刀を世に送り出すとともに,国宝・重要文化財等に指定された数多くの刀剣の研磨を手掛け,有形文化財の保存にも寄与している。
 同人は,その優れた研磨技術が評価されたことにより,昭和46年に研磨技術等発表会(現 刀剣研磨・外装技術発表会)無鑑査となった。その後,刀剣に関する豊かな見識を生かし,平成5年以降,刀剣研磨・外装技術発表会をはじめ,新作刀展覧会(現 新作名刀展),お守り刀展覧会,新作日本刀刀職技術展覧会など,刀剣に関する多くの公募展の審査員を歴任した。また,同12年以降,美術刀剣研磨技術保存会 会長,公益財団法人日本刀文化振興協会理事長などの要職にあって,後進の指導・育成に尽力している。
 以上のように,同人は,刀剣研磨の技法を高度に正しく体得しており,かつ,これに精通している。