「名刀に挑む!刀匠久保善博の世界」7/12(金)~9/1(日)

【会場】頼山陽史跡資料館 (広島県立歴史博物館 分館)
     〒730-0036 広島市中区袋町5-15
     Tel/Fax:082-298-5051
     E-mail:rhkraisanyou@pref.hiroshima.lg.jp
【会 期】7月12日(金)~9月1日(日)
【時 間】9時30分~17時(入館は16時30分まで)
【休 館】月曜日(ただし祝休日は開館し、翌平日が休館)
【入館料】一般300円(240円)、高校・大学生220円(180円)、小・中学生150円(120円)
 ※( )は20名以上の団体料金

 久保善博刀匠は、学生時代に当時の人間国宝・故隅谷正峯刀匠が「人生をかけたが鎌倉時代の名刀は再現できなかった」と語るのを聞き、「700年前にできたことがなぜできないのか?」と疑問を抱くと同時に、古名刀再現に人生をかけている人がいることに深く感動し刀匠になることを決意します。東京の吉原義人刀匠に入門して作刀技術を学んだ久保刀匠は、平成6年(1994)に刀匠資格を取得し、たたら製鉄を学ぶために島根県へ移住します。平成13年(2001)には広島県庄原市西城町に拠点を移し、「善博日本刀鍛錬道場」を開設し、現在に至っています。新作名刀展において最高位(高松宮記念賞等)を三度受賞するなど、その作品と作刀技術は高く評価されており、平成28年には広島県無形文化財保持者認定を受けました。平成29年には新作名刀展の無鑑査刀匠に認定されています。更に令和4年には令和の名刀・名工展で大賞を受賞し、現在、全日本刀匠会副会長として、刀剣界を牽引しています。
 久保刀匠は研究者としても知られ、鎌倉時代の備前刀に多く見られる「映り」を研究し、科学的な実験を重ねることで「映り」の再現に成功しました。また、たたら製鉄に関する研究論文を精力的に発表するなど、研究者としての飽くなき探求心で日本刀とたたら製鉄に科学的アプローチを重ねています。本年は久保刀匠が刀匠資格を取得してから30年という節目の年にあたります。本展では、″手考足学″をモットーに、科学する刀鍛冶としての道を切り拓いてきた久保刀匠の足跡と作品の数々を紹介します。

【関連行事】
〇展示解説会(解説:久保善博刀匠)※通常の入館料が必要です。
 日時:7月20日(土)・8月3日(土)いずれも13時30分~
〇講演会(講師:久保善博刀匠)
 演題:「古名刀再現への挑戦~科学する刀鍛冶」
 日時:8月24日(土)10時30分~
 会場:当館ロビー​  定員:30名(資料館に要申込・先着順)※通常の入館料が必要です。
〇刀剣鑑賞入門(共催:公益財団法人頼山陽記念文化財団)
 日時:8月10日(土)13時~
 会場:当館茶室
 参加費:1,000 円、定員:20名(資料館に要申込・先着順)