第15回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」6/7(土)~8/31(日)

刀文協は令和7年度の公益目的事業として、長野県の坂城町並びに坂城町鉄の展示館と共催により、第15回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」を開催します。今回も各賞に輝く秀作を展示し広く刀剣ファンの皆さまにご覧頂けるように企画いたしました。
また、作刀・刀身彫刻/研磨/刀装の3部門の他に、特別公開部門として、“Sword Oshigata Art”部門も公開致します。。

1.名称 第15回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会
2.会場 「坂城町 鉄の展示館」
       〒389-0601 長野県埴科郡坂城町坂城6313-2
3.会期 令和7年6月7日(土)~8月31日(日)
4.部門 作刀・刀身彫刻/研磨/刀装の3部門
5.分野 作刀・刀身彫刻・研磨・刀装具・白銀・白鞘・拵下地・柄巻き・鞘塗り・拵

第15回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」審査結果

 今回も多くの方々にご応募いただき、過日、文化庁文化財調査官ならびに国土交通省北陸信越運輸局観光部ご担当者様立ち会いの下、厳正なる審査会も無事終了し、各賞を決定しましたのでお知らせ申し上げます。

審査結果はこちらをクリックpdfファイルが開きます

 つきましては、下記の通り、授賞式を行いますので、ご多用の折恐縮に存じますが、是非ご出席を賜りたくご案内申し上げます。尚、今回も授賞式後、祝賀懇親会を開催いたします。
 準備の都合上、5月20日(火)までに FAX、E-mail、お電話にて、授賞式・祝賀懇親会へのご出欠ならびにご同伴者様の有無(ご氏名)をお知らせいただけましたら幸甚に存じます。

〇授賞式
日 時 令和7年6月7日(土) 12時30分〜13時30分(授賞式受付開始11時30分)
会 場 坂城町中心市街地コミュ二ティーセンター(坂城町鉄の展示館隣接)
〒389-0601 長野県埴科郡坂城町大字坂城6313-2 電話0268(82)1128
(最寄駅 “しなの鉄道”の「坂城」 <長野新幹線「上田」より“しなの鉄道”で3駅目>
会場は最寄駅より徒歩5分)

〇祝賀懇親会  (会費制の立食パーティーを予定)
日 時 同日 14時〜15時30分
会 費 5千円 

【重要】『新作日本刀証明証』の現代刀輸出時の活用について

公益財団法人日本刀文化振興協会は、現代刀工が製作した刀の正真を保証するため、令和3年6月より『新作日本刀証明証』(以下「証明証」)を発行しています。
 この「証明証」を発行された現代刀が古美術品に該当しないことを証明し、文化庁発行の「古美術品輸出鑑査証明」の代わりとして使用できることを確認しました。税関などの関係機関からも問題ないとの回答を得ています。

【税関での手続きについて】
税関で提出する書類は返却されないため、「証明証」に追加発行される当協会発行の「税関提出用第二様式」を提出することで、「古美術品輸出鑑査証明」の提出が不要となります。この「税関提出用第二様式」には有効期限がないため、輸出の可能性がある場合、事前に用意しておけば、改めて文化庁発行の「古美術品輸出鑑査証明」を申請する必要が無く、即時、輸出可能となります。
引き続き、現代刀の正真保証および偽物防止に寄与する「証明証」をぜひご活用ください。

【「税関提出用第二様式」の入手方法】
•令和7年4月以降の発行  「証明証」発行時に、申請者の意向に基づき無料で発行します。
•令和7年3月以前発行の証明証の場合  お手元の「証明証」を日本刀文化振興協会事務局へ送付してください。「税関提出用第二様式」を発行後、「証明証」と共に返送いたします。

【ご注意】
この取り扱いは、刀匠本人の確認を経て『新作日本刀証明証』が発行された現代刀に限られます。明治の廃刀令以降に制作された刀全般が対象ではありません。

【お問い合わせ】
『新作日本刀証明証』および「税関提出用第二様式」の発行は当協会が行います。発行手続きの詳細は下記までご連絡ください。(※発行は文化庁ではありません)
メールでのお問い合わせの際、メールタイトルに「証明証に関する件」とご記載ください。

●『新作日本刀証明証』発行の流れについてはこちら

※「新作日本刀証明証」(「税関提出用第二様式」を含む)発行料:一振につき5万円(+消費税)。

令和7年4月

公益財団法人日本刀文化振興協会 事務局
〒105-0044 東京都北区赤羽南2-4-7 鷹匠ハイツ301号
電話:03-5249-4440
E-mail:tbk@nbsk-jp.org

「刀剣乱舞 大本丸博2025」刀文協ブース御来場御礼

 2025年1月18日(土)・19日(日)に幕張メッセで開催されました大本丸博2025において、刀文協のPRブースに多数お立ち寄りいただき、心より感謝申し上げます。
 両日とも研師で刀文協常任理事の渡部恒継(わたなべつねつぐ)がブース前にて刀剣に関する様々な解説を行いました。多くの皆様から沢山の質問をいただきましたこと、大変嬉しく思っております。
 今後もこのようなイベントには積極的に参加し、一人でも多くの皆様に日本刀の魅力をお伝えしてまいります。これからも何なりとご質問ください。
 また、このような機会を与えていただきましたニトロプラス様に改めて御礼申し上げます。

「作刀五十年 大野義光~華麗なる重花丁子の刃文」2/5(水)〜2/10(月)

 現代の刀匠において最高峰に位置すると言っても過言ではない大野義光氏。
 国宝「山鳥毛」の写しを制作し、本歌に迫る出来栄えと評されて以来、愛刀家の心をとらえて離さない刀匠の一人となっております。「大野丁子」とも呼ばれる華やかな重花丁子。大野氏のたゆまぬ探求心と惜しみない努力、そして類まれなる技量により到達した世界です。日本橋三越本店では初個展となる今回は、大野氏の巧みな技と精神性が表現された太刀、脇差、短刀など優品の数々を展覧いたします。
 ぜひご高覧ください。

 会場:日本橋三越本店 本館6階 美術特選画廊
 会期:2025年2月5日(水) ~ 2025年2月10日(月) 最終日午後5時終了

*関連行事:大野義光氏によるギャラリートーク
 日時:2025年2月8日(土)  午後2時より
 会場:大野義光展 会場内 ※入場無料

新御番鍛冶の2振り目の奉納刀の報告

 『新御番鍛冶プロジェクト』におきまして、この度、2振り目が奉納されましたのでご報告いたします。

 「後鳥羽天皇遷幸八百年記念刀奉納」行事が令和6年11月23日に隠岐神社にて執り行われ今回、当協会理事長の大野 義光刀匠が鍛錬した太刀が奉納されました。

「太刀」
銘表:神前 後鳥羽天皇遷幸八百年記念刀奉納會
 裏:令和六年秋吉祥日東都往人義光謹作之
  長さ: 78.3 cm 反り:3.0 cm

 本作は鎌倉中期の備前国一文字の作風がよくあらわれた華麗な太刀。腰反りが深く、鎬造、庵棟である。刃文は華やかな重花丁子、地鉄は良く詰んだ板目である。刃中の働きは丁子足と葉が良く入り、刃は冴えている。

●大野 義光(本名:吉川 三男)
 日本刀文化振興協会の日本刀名匠(作刀) 、日本美術刀剣保存協会の無鑑査に認定されている。
 16世紀の武将上杉謙信が所持していた13世紀の太刀、国宝の山鳥毛(備前国一文字)の写物を生み出すことに成功した実績でも知られる。重花丁子刃文が作品の特徴である。この鎌倉期の丁子文様の再現が、「大野丁子」とも呼ばれる特徴的な丁子文様の開発につながった。平成時代を代表する刀匠として、令和6年(2024)に後鳥羽天皇遷幸八百年紀念の平成御番鍛冶の一人に選ばれた。

【新御番鍛冶プロジェクトの概要】
 「御番鍛冶」とは、鎌倉時代、刀にまつわる様々な伝承をもつ後鳥羽院に起源を持つ、後鳥羽院に任命され、刀を鍛えたとされる刀鍛冶の呼び名である。後鳥羽院がこの隠岐・海士の地で崩御されて七百年の後の昭和14年(1939)、隠岐神社が創建されるにあたり、全国から選ばれた刀鍛冶が新作刀を奉納した。当時の新聞や軸防社、ごの光果に浴した刀匠を「昭和の御番鍛冶」と称えた。
 そこから時代は進み令和3年(2021)、後鳥羽院の運命八百年を迎えた年、再び、平成時代の技を後世に伝えるべく、名工を選び新作刀を後鳥羽院の神前に奉納することとなった。これが「新御番鍛冶プロジェクト」である。

なお現在、プロジェクトを主導しているのは、元大英博物館のキュレーターで、日本刀研究家のポール・マーティン氏。