第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」授賞式

令和6年6月8日、第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」の授賞式を、長野県坂城町「鉄の展示館」にて執り行いました。

主催者挨拶
渡邊喜雄 専務理事
主催者挨拶
山村弘 坂城町町長・鉄の展示館館長
ご祝辞 協会顧問
金沢工業大学名誉学長 石川憲一様

経済産業大臣賞
月山一郎氏
文部科学大臣賞
月山一郎氏

観光庁長官賞
阿部聡一郎氏

協会会長賞
宮入陽氏

協会会長賞
相良雄一氏

協会会長賞
遠山和康氏

長野県知事賞
上山陽三氏

坂城町長賞
小山光秀氏

坂城町教育長賞
稲田憲太郎氏

金賞1席
水田吉政氏 明珍裕介氏 松本豊氏 古川和幸氏

金賞2・3席
河内一平氏 根津啓氏 平山直弥氏 山下仁義氏 杉山英明氏

銀賞1席
藤川二朗氏 冨岡慶一郎氏 松川泰典氏 井上裕隆氏

銀賞2席
大平善之氏

銅賞1席
吉田政也氏

銅賞2席
森光秀氏 渋谷充輝氏

入選
ドッタ ダヴィデ氏 新名公明氏 金子浩晃氏 平山直弥氏 氣賀澤祐子氏 竹田祐希氏

”Sword Oshigata Art”部門
長津祐介氏 吉野弘美氏 菅野尚子氏 下村容子氏 高橋稔直氏 舛田はるか氏
審査講評
渡部恒継 審査委員長

文部科学大臣賞 経済産業大臣賞
月山一郎氏 受賞者代表挨拶

第30回「日本刀特別鑑賞会」6/15(土) の風景

目白庭園「赤鳥庵」に於いて開催致しました、第30回「日本刀特別鑑賞会」の出品作品一覧をお伝えいたします。
ご参加頂きました皆様に心から御礼申し上げます。

【刀・太刀】
太刀 「豊後国行平」
太刀 「古波平」
太刀 「西蓮」
太刀 「筑州 以下切(住 左)」
刀  「日州古屋住山伏時国広作」
刀  「大隈掾藤原正弘 日州住」

【刀装具】
横谷宗珉 「名物 一輪牡丹金目貫」
中島春英 「睡布袋と笑布袋目貫」
横谷宗與 (初代宗與) 「牡丹喰獅子小柄」
横谷宗珉 「二疋馬図小柄」
横谷宗珉 「猿廻し図小柄」
菊岡光行 「猿廻し図小柄」
加納夏雄 「風吹き牡丹金具」

刀匠 月山貞利展-百錬精鐵-「京都髙島屋S.C」7/10(水)~7/15(月祝)

【会期】2024/7/10~7/15
【会場】京都髙島屋S.C(百貨店)6階美術画廊
【ギャラリートーク】7/13(土)15時~

 月山鍛冶は鎌倉時代初期の鬼王丸を祖とし、奥州月山の麓で鎌倉、室町期に栄えました。月山鍛冶の最大の特徴は、刀身全体に波のように流れる「綾杉肌」で、月山鍛冶の鍛えた刀身に顕著に現れることから月山肌とも呼ばれます。その尊い技術は、幕末天保期に月山貞吉が大阪へ移住し大阪月山の基を開き、月山貞一(帝室技芸員)、月山貞勝、月山貞一(重要無形文化財保持者)の各時代に様々な苦難を乗り越えながらも、月山貞利によって現代に受け継がれています。
 伝統の槌音を響かせ燃え盛る炎と向き合い鍛え上げる一振り一振りは、刀匠自身の魂が込められた百錬の結晶でもあります。
 本展では月山家に伝わる綾杉鍛えの作品や刀身彫刻、日本刀各伝の作品を一堂に展示し、後継の月山貞伸の作品も同時に展示致します。
 期間中は月山貞利と貞伸が在廊を予定しております。どうぞこの機会に刀匠月山貞利が鍛え上げた渾身の最近作をご高覧ください。

「名刀に挑む!刀匠久保善博の世界」7/12(金)~9/1(日)

【会場】頼山陽史跡資料館 (広島県立歴史博物館 分館)
     〒730-0036 広島市中区袋町5-15
     Tel/Fax:082-298-5051
     E-mail:rhkraisanyou@pref.hiroshima.lg.jp
【会 期】7月12日(金)~9月1日(日)
【時 間】9時30分~17時(入館は16時30分まで)
【休 館】月曜日(ただし祝休日は開館し、翌平日が休館)
【入館料】一般300円(240円)、高校・大学生220円(180円)、小・中学生150円(120円)
 ※( )は20名以上の団体料金

 久保善博刀匠は、学生時代に当時の人間国宝・故隅谷正峯刀匠が「人生をかけたが鎌倉時代の名刀は再現できなかった」と語るのを聞き、「700年前にできたことがなぜできないのか?」と疑問を抱くと同時に、古名刀再現に人生をかけている人がいることに深く感動し刀匠になることを決意します。東京の吉原義人刀匠に入門して作刀技術を学んだ久保刀匠は、平成6年(1994)に刀匠資格を取得し、たたら製鉄を学ぶために島根県へ移住します。平成13年(2001)には広島県庄原市西城町に拠点を移し、「善博日本刀鍛錬道場」を開設し、現在に至っています。新作名刀展において最高位(高松宮記念賞等)を三度受賞するなど、その作品と作刀技術は高く評価されており、平成28年には広島県無形文化財保持者認定を受けました。平成29年には新作名刀展の無鑑査刀匠に認定されています。更に令和4年には令和の名刀・名工展で大賞を受賞し、現在、全日本刀匠会副会長として、刀剣界を牽引しています。
 久保刀匠は研究者としても知られ、鎌倉時代の備前刀に多く見られる「映り」を研究し、科学的な実験を重ねることで「映り」の再現に成功しました。また、たたら製鉄に関する研究論文を精力的に発表するなど、研究者としての飽くなき探求心で日本刀とたたら製鉄に科学的アプローチを重ねています。本年は久保刀匠が刀匠資格を取得してから30年という節目の年にあたります。本展では、″手考足学″をモットーに、科学する刀鍛冶としての道を切り拓いてきた久保刀匠の足跡と作品の数々を紹介します。

【関連行事】
〇展示解説会(解説:久保善博刀匠)※通常の入館料が必要です。
 日時:7月20日(土)・8月3日(土)いずれも13時30分~
〇講演会(講師:久保善博刀匠)
 演題:「古名刀再現への挑戦~科学する刀鍛冶」
 日時:8月24日(土)10時30分~
 会場:当館ロビー​  定員:30名(資料館に要申込・先着順)※通常の入館料が必要です。
〇刀剣鑑賞入門(共催:公益財団法人頼山陽記念文化財団)
 日時:8月10日(土)13時~
 会場:当館茶室
 参加費:1,000 円、定員:20名(資料館に要申込・先着順)

第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」6/8(土)~9/16(月祝)

刀文協は令和6年度の公益目的事業として、長野県の坂城町並びに坂城町鉄の展示館と共催により、第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」を開催します。今回も各賞に輝く秀作を展示し広く刀剣ファンの皆さまにご覧頂けるように企画いたしました。
また、作刀・刀身彫刻/研磨/刀装の3部門の他に、特別公開部門として、“Sword Oshigata Art”部門も公開致します。。

1.名称 第14回新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会
2.会場 「坂城町 鉄の展示館」
       〒389-0601 長野県埴科郡坂城町坂城6313-2
3.会期 令和6年6月8日(土)~9月16日(月祝)
4.部門 作刀・刀身彫刻/研磨/刀装の3部門
5.分野 作刀・刀身彫刻・研磨・刀装具・白銀・白鞘・拵下地・柄巻き・鞘塗り・拵

第14回「新作日本刀 研磨 外装 刀職技術展覧会」審査結果

 今回も多くの方々にご応募いただき、4月24日(水)から26日(金)の3日間にわたり、文化庁文化財第一課文化財調査官の方の立ち会いの下、本展覧会審査会が開催されました。厳正なる審査が無事終了し栄えある授賞者が決定いたしましたのでここに公表致します。

 入賞・入選された皆様おめでとうございます。

 尚、授賞式は6月8日(土)12時半より、長野県坂城町「鉄の展示館」にて挙行致します。

審査結果はこちらをクリックpdfファイルが開きます